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岩槻支台に湧き水が!?人知れず涸れゆく湧き水を探す!

宮前の湧き水


ある日の午後

こんにちは、いこ~です。

え!?あの湧き水探検のいこ~さんですか!楽しくブロク拝見しています。

ありがとうございます。

岩槻に湧き水があったなんて知らなかったです。

実はここ岩槻でも台地のへりや谷間に湧き水が点在しているのですよ。

え!?そうなのですか!!

はい、関東ローム層の下に粘土層があり、そこが水をあまり通さないので、比較的浅いところでも湧いてくるんです。

えーそれは知らなかったです!湧き水探しのきっかけは何だったんですか?

中学生の時に、自由研究で近所の斜面林の下にあった湧き水を題材にしたのがきっかけです。もうその湧き水はなくなってしまいました。

そうだったのですね、その湧き水、無くなってしまったのは残念ですね(ToT)

南下新井にある宮前の湧き水はしっかりと残っていますよ。

おーこれは行くしかないですね!

【隠れ湧き水編】はこうして始まりました。
人知れず里山の雰囲気を残す湧き水を見つけ、見守って行きたいと思います。

いこ~さんの豆知識

湧き水というと山の方に行かないと無いと思っている方が多いと思います。でも岩槻周辺でも実はいたるところに湧き水がありました。そして今でもけっこう残っているんです。
岩槻のような平地で周辺より少し高くなっている高台のことを「台地」といいます。北は鴻巣市から、南は川口市まで広がる台地は「大宮台地」と名付けられています。この大宮台地は、いくつかの川によって分断されていて、それぞれ「〇〇支台」という名前が付けられています。綾瀬川と元荒川の低地に分断された台地は「岩槻支台」、元荒川の東側、慈恩寺地区から北側に続く台地は「慈恩寺支台」です。
大宮台地には「関東ローム層」という昔の火山噴火による火山灰が積もって出来た赤土がのっています。台地の上で土を崩したり掘ったりすると出てくる赤土がこの「関東ローム層」です。
この関東ローム層、とても水がしみこみやすいという性質を持っています。そして大宮台地にはこの関東ローム層の赤土の下に粘土の地層があります。粘土は水がしみこみにくいので、台地の上に降った雨は、粘土層のところにたまって、周りより低いところで地表にしみ出してくるのです。これが湧き水になります。周りに山もなく、あまり高低差が無いわりには、岩槻周辺の大宮台地にはこの粘土層のおかけで湧き水が多いと言えるのではないでしょうか。ちなみに同じ埼玉県でも所沢や入間の方の「武蔵野台地」は、ローム層の下に粘土層がなく、地下深くまで水がしみこんでしまいます。そのためいくら掘っても井戸の水が出ないという事で、昔は台地の上ではとても水の確保に苦労したそうです。それに対して大宮台地は数メートルくらいの深さの井戸から水を得ることが出来ます。
ただ山の方から流れてくるのではなく、ほぼ100%台地の上に降った雨なので、大宮台地の湧き水は日照りが続くと涸れてしまうことがあります。台地の上が開発されて土の中にしみ込む雨の量が減ってしまうとやはり湧き水が涸れてしまいます。
また、あまり深くしみ込んだ水ではないこともあって、湧き水にいろいろなものが溶け込んでいることがあります。昔私が自由研究で湧き水を調べたときに水質検査をしたのですが、その時には硝酸性窒素(畑の肥料等に由来)の濃度が高く飲用に適さないという結果でした。また赤土に含まれる鉄分が多く溶けていて、この鉄から栄養を得て生きているバクテリア(微生物)が発生することがあります。湧き水からの流れが赤く濁っていたり、油膜のようなものができていたりするときはこの「鉄バクテリア」のしわざです。有害物質が溶け込んでいるわけではないのでご安心を。大昔、縄文人はこの鉄バクテリアの赤い色を「ベンガラ」という塗料に使っていたそうです。岩槻周辺には貝塚など、縄文人の生活の痕跡がたくさんありますが、その頃から湧き水を利用していたんですね。